2013年12月5日木曜日

生後75日★幼児教育


今日はとある認証保育園の見学に行き、どよんとした気分になりました。
私にしては珍しく一日中そのどんよりをひきずってしまい
気のせいか終日母乳の出もわるかったような(-_-)

HPをみて幼児教育に熱心なところだということはわかっていました。
そしてそこでこどもたちがフラッシュカードをやっているところを
はじめて見たのですが。
0〜2歳児、あるいは3〜6歳児が30分間じっと椅子に座り、
保育士が持つカードを一心に見て
ものの名前やら国名やらを唱える姿は私には異様にうつりました。
そこにあるのは反射であって、思考や感情はまったくありませんでした。

幼児教育に関しては、私はなんら知識も経験も持ち合わせていません。
なのでこれがこどもの成長にどのくらいよい影響を与えるのか
あるいは悪い影響を与えるのかの判断はできません。
でも、見ていてなんだか怖かったのです。
他のお母さんが「すごいですねー」と感嘆の声をあげるなか
私はお世辞にも「すごい」とは言えず、明るい表情を保つのが精一杯でした汗

実際はフラッシュカードは園生活の一場面でしかないのでしょう。
その他の時間はふつうの保育園のようにノビノビと遊んだり
ゆったり絵本を読んだりしているのかもしれません。
見学時間はたった30分なわけですから。

たぶん私が感じた違和感(恐怖ともいう)の元は
案内してくださった施設長さんの口から出ることばが
いかにこの幼児教育のシステムがすばらしく、
このシステムで育っている園のこどもたちがすごいかということに
尽きていたところにあるんだろうと思います。
ようするにバランスが偏っていた。
他の保育園の見学の際にされたような
保育に関する基本的な説明はほとんどありませんでした。
たとえば、保育時間、保育料金、給食やミルク、おむつ、熱がでたときの対応など。
もちろん質問すればいいだけのことなのですが
施設長さんの説明には、そんなことは取るに足らないことのように思わせる
ある種の盲信みたいなものが感じられました。 それが怖かった。
だってそこは「保育園」であって「幼児教室」ではないのですから。

見学の最中、べつのところから
「認可にしないんですか?」「区から要請があったら」みたいな会話が
ちらっと漏れ聞こえてきました。
じつは先日保育園の申し込みに行った区役所の前で
認可の私立園化反対の署名活動を行っている人たちがいました。
そのときは増えるなら私立でも区立でもいいのではないか、と思ったのですが
なるほど認可の私立園が増えるというのは、保育の質云々のほかに
福祉施設の枠を超えたこういう保育園ができるということでもあるんですね。