2013年11月9日土曜日

出産のこと⑦ 無痛分娩のメリット・デメリット


私自身は無痛分娩以外の選択肢は考えられなかったし、
基本的に後悔はしないタチなので
いまでも無痛にしてよかったと思っています。
それでもデメリットもあるなと感じたので
それも含めて、無痛分娩の感想を正直に書こうと思います。
あくまで私ひとりの、しかも1回こっきりの経験に基づくことなので
医学的な正確性は保証できませんし、
やり方は産院によっても異なると思います。
一例としてお読みいただければと思います。

まずメリット。

・分娩終了まで痛みを感じることがない。
・産前から出産に対して過度に不安がることがない。
・産後の回復が早い
これは母や助産師さんなどいろんな人に言われましたし、
退院後も外出こそほとんどしませんでしたが(赤ちゃんがいるから)
すぐふつうの生活ができました。

そしてデメリット。

・お産に時間がかかる。私はLDRに14時間半いました。
が、自然分娩でも2日がかりという人もいるくらいですから許容範囲ですね。
そして時間がかかったといってもNSTで見ている限り、
胎児の心拍はつねに正常な動きを見せており、
過度なストレスがかかったのは吸引時(最終分娩時)のみでした
(心拍がぐっと上がりました)。

・吸引分娩になる確率が高く、会陰切開の可能性が高い。
確認はしていませんが私の場合おそらくオシリ近くまで影響があったと思われます。
プラス痔と便秘で産後にオソロシイ目に遭いました。

・私の場合、生まれた瞬間の感覚をあまり感じませんでした。
そして私も夫もさほど感動がなかったのは事実です。
苦しみが大きい分、達成したときの喜びが大きいのは世のことわりなので、
出産に感動を求める方には無痛は向かないと思います。
あ、出産の感動と我が子への愛情はまったく別物ですよ〜。
痛みがない出産はこどもへの愛情がわかないという意見は
まったくもってナンセンスと思っています。

最後にこどもへの影響ですが… 無痛分娩が主流の国はたくさんあるわけで、
私は無痛分娩というだけでお産や赤ちゃんの障害のリスクが
高まるとは思っていません。
ただ日本では私がそうだったように無痛=計画分娩となるのがほとんどで、
どちらかというと無痛というより
計画分娩にともないがちな促進剤使用や吸引分娩が、
こどもの発達に影響を与えるという説があります。
(医学的に証明されているわけではない)

それがまったく気にならないといえば嘘になりますが、
私自身、計画分娩で生まれてこれまでとくに困ったこともなく、
また、それとは別に近親者に軽い発達障害の人がいるので、
もしこどもがそうだったとしても遺伝のほうを強く疑うと思います。
原因はなんにせよ、もし発達障害を持っていたとしても、
こどもが生きにくさを感じたときにそれをちゃんと理解してあげて、
忍耐強くサポートできる親でありたいと思っています。

万一また出産することになったら、たぶんまた無痛にすると思います。
でも、「たぶん」で「ぜったい」ではありません。
これも無痛というよりは計画分娩に関することですが
もうちょっと大きく生んであげたかったなー
と思うことがあるからです。
あと、やっぱり吸引はかわいそうだったかな。。