2013年10月16日水曜日

出産のこと③ 分娩と後陣痛


無痛分娩でも陣痛はわかると聞いていましたが
思っていたほどではありませんでした。
陣痛がくると、腰が重くなるのでわかるはわかるのですが
いちおうモニタで確認しつつ、いきみを入れていました。
5、6回いきんで、最後は吸引になってしまったのですが
吸引の機械を装着したとたん
胎児の心拍が上がったのはさすがにかわいそうで
いまでも心が痛みます。

そこからは2回の陣痛で、
助産師さんが「はい、生まれますよ」と。
でも本人、まったく生まれる感覚はなく。
感覚のないまま足の間から赤ちゃんが出てきたので
赤ちゃん見ても、え、ほんとに自分から出てきたの?という感じでした。

最初にかけた言葉は、「いらっしゃ〜い」だったかな。
「こんにちは」だったかもしれない。
そのあとカンガルーケアをして
助産師さんに手伝ってもらって
ちょっとだけおっぱいを含ませました。
もちろん出てなかったと思います汗

で、赤ちゃんは身体計測と服を着せるためにいったん外へ。
私は切開のあとを縫合してもらっていたのですが
けっこう長い時間かかったので、
「ああ、かなりの傷なんだな…」と。
吸引したんだから、そりゃそうですよね。

産後は2時間LDRで過ごしました。
そのとき赤ちゃんも一緒にいたのかどうか、
ちょっと記憶にないんですが(オイオイ)。

隣のLDRからは、陣痛に苦しむ妊婦さんの声が聞こえてきて
自然分娩だとあんなにつらいのかと
夫としみじみ無痛でよかった、と話していました。
まさかその30分後に自分も同じ状態になろうとは…

麻酔が切れてきて傷痕がジンジン、というのは想定内でした。
が、これが急激に耐えられないレベルの痛みになったのは想定外で、
ここからが地獄の始まりだったのでした。
思わずナースコールして痛み止めください、とお願いするも
「2時間経つまではお出しできないんですよ」と。
万一、トラブルがあって危険な状態だった場合に
痛み止めでその痛みがわからなくなるとまずいから、ということでした。

痛みはますますひどくなり、
まさに陣痛中の妊婦のような息づかいで、
過呼吸でだんだん手がしびれるまでに。
2時間まであと5分、というときに耐えきれずふたたびナースコール。

そのときまでこの痛みは切開の傷か、オシリの痛みだと思っていたのですが
助産師さんに「痛みはお傷の痛みですか?」と聞かれて
「いえ、すごく重い生理痛みたいなんです」と自分で言って、
そのときはじめてあーこれが噂に聞いていた後陣痛というものか!と
気づいたのでした。
「子宮が戻る痛みなんで、仕方ないんですよ」と助産師さん。
しかも痛み止めはもらったものの「あまりきかないんですよね」と言われ、
「痛みは1、2週間くらいつづきますよ」と追い打ちをかけるような言葉…
まあ実際は、痛み止めがすこしきいたのか、0時ころには痛みもなくなり、
その後同じ痛みがくることはなかったのですが…

あ、9時にはシッカリ夜ごはんも食べたのでした。